修士課程のメモ帳

研究職と開発職の隙間に落っこちた新卒のお話

ニンゲン嫌いと人懐こい人。

仕事の関係で東北に来て早3ヶ月半。GWに実家からバイクを運んで来た甲斐あって、主に南東北の絶景や思い出を楽しむ旅が捗ってる。

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そんな僕の東北でのツーリングは基本的に一人で、コンビニや道の駅で休憩や食事をし、スマホのナビは極力使わずツーリングマップルだけを頼りに景色の良い道を選んで走るスタイルである。どうも大人になってから特に群れるのが苦手になったらしい。

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一方他者からは東北ではまず見ない関西ナンバーを引っさげ一人旅をしてる風に見えるようで。なので関西にいた時より休憩毎に声を掛けられることが増えた。だいたい1日に1回は声を掛けられる。

今日も福島の南の方まで高速で走って、会津方面を経由して米沢から宮城方面に向かって帰る途中で、還暦過ぎくらいのおじさんに話しかけられた。その人は千葉からオープンカーも屋根を開けて青森県の大間まで下道で行き、北海道を満喫したあと家のある千葉まで南下してる最中だという。その道中におすすめの道はないかと聞くために僕を捕まえたかったらしいが、まず話は敢えてオープンカーで旅してる理由、バイクで旅をしてた過去、関西での思い出話から始まった。

僕は早く帰りたいという雰囲気を出しつつも適当に話を合わせていたが、一方内心では人懐こいこのおじさんに羨ましさを感じずにはいられなかった。知らない人に思い切って話しかけて話題を膨らまし、会話を楽しむ能力が足りてないことを実感させられていたのだ。

仕事場でも色んな人が話しかけてくれるが、どうして自分なんかと話したいと思うのかわからない。そして話しかけてくる人懐こい人はみんな楽しそうに話をするのだ。人生が凄い楽しいと言わんばかりに。今日のおじさんに至っては、この出会いがこれからの旅の大きな起点になりそうだと感じてる様子がその笑顔から判断できるくらいに。

僕も好きでニンゲン嫌いになったわけではないはずだが、一方で人懐こい人になれなかった自分が凄く惨めに思えるし、人生損をしていると感じられずにはいられなかった

そんな今日のツーリングだった。

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