1(一)無水エタノール
いきなり試薬キター!打線の核弾頭!初回先頭打者ホームランでチームに勢いつけちゃう!!
あ・ぶ・ら・よ・ご・れ・にー!無水エタノール。これでだめならヘキサンと言いたいけどさすがにヘキサンを下水に流しちゃうのはねぇ…サンドペーパーとかで擦るほうが賢明かも。
引火性なので火元には絶対置かないよう注意です。
ちなみに飲食用でありながらほぼ同じものもこちらにおいておきますね。
2(二)メスシリンダー
液体の体積を正確に測りたいときにどうぞ。ぶっちゃけ本職ではそこまで厳密に測りません。だって容器に移す時にメスシリンダー内にいくらか液体残るし。厳密に体積を拾いたいときはメスピペットやマイクロピペッターを使ってます。
3(右)パラフィルム
個人的に実験をするうえで一番好きな用品の一つだと思う。引っ張るとすげー気持ちよく伸びるからストレスに良いです。逆にもっと伸びると思ってたのに思いのほか伸びずにちぎれた時はストレスになります←
化学屋としての仕事上の使い方はネジ式蓋の密閉(できるとは言ってない)のため、蓋の上から引っ張ってぐるぐる巻きます。密着するので外気や湿気をシャットアウトできると考えられていますが、たぶんそれでも多少は通過してしまうでしょう。
ストレス解消にどうぞ。
4(三)実験白衣
大きな声では言えませんが、有機合成系のうちのラボでは白衣を着ている人はいません。 あたまおかしいんじゃねえの。ちなみに先輩は濃硝酸濃塩酸を使う時ですら私服です。
着丈が長くて袖口が絞られていて、なおかつ耐火性耐薬品性に優れているものが理想的なのですが、袖口がゴムで絞られている白衣の販売のないこと。
エプロン替わりはもちろん、コスプレにもどうぞ。
5(中)酢酸
Amazonで手に入るのはカメラ用品の酢酸のほか、食添用が手に入るそうです。スーパーで買える食酢は酢酸含有量が5 vol%程度で濃度が低く、酸性度もそこまで高くないため食用しても酸で体内がただれることはありません。一方、フィルムの現像停止液や食添に用いられる酢酸は30 vol%程度あるため相当酸がきついです。
これを用いて適当な濃度に希釈してやれば風呂場の石鹸カス汚れやトイレの尿石除去剤などにもちいることができそうです。
そのまま下水に廃液すると酸の強さから割とシャレにならないくらい環境を汚染するので、下水に流すときはその1000倍以上の量の水も流してあげてください。要は1 mL使用したなら水道水をそこから最低でも1 L流せってことです。
6(左)デシケーター&シリカ
例えば調味料なんかで湿気て欲しくないものってありますよね。塩とか胡椒とかオニオンスパイスとか。
これめっちゃおいしくて好き。塩コショウがこれ一本で済むのも便利。湿気やすいのが難点ですが、チャーハンにもラーメンにも肉にもなんにでもおすすめ!
こういうのを湿気させずに保管することができます。乾燥剤(吸湿剤)がシリカゲルならカメラの防湿庫代わりにも使えるかも。
シリカの代わりにこんなのも使えます。箪笥や押し入れの防湿剤にも使われていたりします。
7(遊)超音波洗浄機
これが実は非常に有能です。一般にはメガネの手入れに使われているみたいですが(むしろそれしか知らない)、溶けにくいものを熱を使わずに溶かしたり、壁面についた汚れを落としたり、外れなくなったすりガラスのすりの部分を外すのに使ったりします。
一般用途でもメガネやら防水腕時計やら汎用性は広そうですね。
8(捕)ゴム手袋
あまり周りでは聞かない意見ですが、僕は指先の感覚を大事にしたいためぴちぴちになるようなサイズのゴム手を愛用しています。要はLよりMよりSサイズです。
手の保護は大事です。酸アルカリを触る時や有機溶媒を触るときなどは身につけておきましょう。要は実験中常何時もです。有機溶媒は平気で浸透してきますが。
9(中)
正確に質量を測りたいときにどうぞ。0.01 mgまで測定能のあるものが圧倒的におすすめです。
ちなみに化学には関係ないけど、ハッカ油いいよね。虫よけとして非常に効果が高いらしく、ムカデもいなくなるとかなんとか。
でも虫よけのためだけに20 mLはちょっと多いかなぁ。 と思ってたらムカデの子供出てきた…orz