修士課程のメモ帳

研究職と開発職の隙間に落っこちた新卒のお話

僕はお金が少ない(はがない)。

お盆の時の話。(今更感すごい)

 

 

 

6月に弊社から内々定が出て初めての帰省だったので、来年からの具体的な話をようやくするいい機会でした。

勤務地はおそらく実家のある神戸から通えないこともないくらいの場所(ドアtoドアで2時間弱)で、大学院での生活のために奨学金220万くらいを背負ったので、それを2~3年かけてほぼ完済してから実家を出ようかなーなんて考えていたところ、親は一人暮らしさせようとしていた。

 

転職サイトを見る限り弊社は家賃補助1万くらいしか出ず(出るだけ有難いのかもしれないが)、しかも田舎とはいえ大阪や神戸へのアクセスは電車で30分強とそこまで悪くないため家賃の相場も今より高く、安月給での一人暮らしは非常に不安に感じる。

 

 

僕は三人兄妹の長男で高校(浪人)大学と受験に失敗し続けたため私立の学校に通っていたこともあり、事ある毎に「お金が無い」とこちらの要求は一蹴される習慣の中で生きてきた。今人生で相当後悔していることは高校でも大学でも部活やサークルに入らなかったことであり、その理由もやはり新しいことを始めるのに必要な道具を「お金が無い」から揃えられず始められないからだと身に染みていたからである。おかげで兄妹の中でも見事なコミュ障が完成した

だから大学生になってからは小遣いなんてものは貰ったことはないし、学校までの定期代や駐輪場代も、今趣味として楽しんでいるカメラや大学院までの通学に使っているバイクもアルバイト代で賄ったものである。

 

f:id:chemneko:20170910022710p:image

ESTRELLA RS(2001)を中古で車体25.8万だったと思う。2017年9月現在で4.3万 kmとかそこらへん。ちょいちょいゴムパーツとアルミパーツを中心にヤレてきたがエンジンがあほみたいに堅く壊れる気配がない。いつかはカフェレーサーにしたい。 

 

f:id:chemneko:20170910033001j:image

Nikon D5300。2014年末に新品でAF-S DX NIKKOR 18-140mm/F3.5-5.6Gレンズキットを8万円くらいで買った。

 

 

 

そんなちょっと苦労した学生生活を終え、社会人になり親に仕送りを送ったりする印象の、本格的に自立した生活を送る直前に親と新生活の話が出来たのはいい機会ではあった。ただ二点…

 

 

「新しい部屋探さなあかんのと田舎やし軽自動車持っとくかー。あと奨学金もなんとかせなあかんな。」

 

 

 

…!?

 

 

軽自動車買ってくれるんですか????

 

奨学金払ってくれるんですか????

 

 

 

高校生の時「お金が無い」って言って安い2万もしないギターやベースを買ってくれなかったのに!?!?!?

 

中学生の時グローブの革が破けた状態で数ヶ月練習させられ続けたのに!?!?!?

 

小学生の時スパイク小さいと言ってるのに足の爪が陥没して化膿しても一向に買ってくれなかったのに!?!?!?

 

手取り17万と仮定して、家賃5万水道光熱通信費1.5万食費3万雑費2万交際費2万奨学金1.5万の上に車の維持費乗せてくるんですか???

 

 

 

おれは「お金が無い」ですよ!!!!

 

 

ということでTimes Car Sharingに登録しました。今学生登録しとかないと毎月1,000円月額で取られるからねー。

 

 

 

バブルを知る世代と知らない世代の隔たりは想像以上に大きい。貧しい国日本を細く切れず生き続けるには、如何に有為な情報を多く獲得し個々人に適した形に昇華するかだと考えている。バブル世代の親とゆとり世代の子供、たかが30年されど30年。同じ生物でも一世代で生き方が大きく異なるのは僕たちにはお金が少なかったからなんだろう。