修士課程のメモ帳

研究職と開発職の隙間に落っこちた新卒のお話

大切な家族が亡くなりました。

GWに帰省した時に食欲なくて元気ないなあって思ってから1ヶ月と経たないうちに亡くなりました。13年弱の生涯、短すぎんだろ…。

 

 

結局ガラケーの充電器は実家から見つけられず、仕方が無いのでヤフオクで落とした。

 

 

ペットって可愛い面が強調されがちだけど、ご飯あげてトイレ掃除するだけじゃなく躾たり病院連れてったりと大変なことも沢山あって、言わば我が子を育て親兄弟のように共同生活するような感じで、亡くなった時の痛みはその双方を失うような感じでした。失恋なんて比じゃないくらい心が痛かった。

 

 

 

残業規制がある中在宅勤務だったので、早上がりして即効準備して実家に戻りました。

 

 

母がなにかする時は出来る限り起きてついて行こうともがいて、母が近くにいる時やしんどい時は力尽きたように意識を失うことの繰り返し。このサイクルが徐々に意識のない時間が増えて眠るように亡くなってしまうのかなって思えて、少しでも後悔なく旅立てるよう出来る限り望みを叶えられるよう尽くしてあげたいと思うようになりました。

 

 

5/28(木)では動かない時間が長いながらも、数日前より動くようになってると父が言っていました。

5/29(金)は28日の時よりも更に少し足掻くような素振りを見せて、徐々に回復するんじゃないかなと淡い期待を持ち始めました。

 

 

 

 

そして5/30(土)の朝に息を引き取りました。家族の中で1番好きだった母の腕の中で、眠りながら旅立ったようでした。

 

 

一方で家族内で1番嫌われてた私は後悔の念に圧されていました。

 

 

死に際に見たくも無い顔見て精神的に余計に負担かけてしまったかなあと凄く自分を責めてしまう。実際逃げようと足掻いてるように見える時もあって、亡くなる前日中に帰ろうかとも考えてた。

 

 

 

お通夜に相当する夕食の席でGWぶりに家族5人集まって食事をしました。冷蔵庫開けるわゴミ漁るわ電子レンジ蹴り落とすわ、みんな色々な思い出があって、手のかかる子だったなあって、食べ過ぎなんだよって話しながら笑ってた。母の酒のペースがいつも以上に早くて、飲まないと心が押し潰されそうなんだなって思えた。

けど新型コロナのせいで出社シフトを組まれて業務をチームで計画的に遂行しなきゃいけない状況下で、出社予定の月曜にペットが亡くなって気持ちの整理に時間が欲しいという理由で突然有給使う訳にもいかないから、日曜日は火葬まで参加せず気持ちの整理に当てたくて、家族より先に本当の最後のお別れをしなきゃいけなくなった。

 

朝はまだ柔らかくてほんのり暖かった身体もすっかり硬く重く冷たくなって、毛は相変わらず柔らかめなのに剥製のようで、もう二度と生き帰ってこないことを改めて思い知った。

もう亡くなった我が子のような弟のような家族に、亡くなってるから元気でねとは言えず、幸せにもなれないし、達者に暮らすこともなくて、だけどさよならとは言いたくなくて本当に横を離れられなかった。

 

 

 

実家を離れてた期間も結構あったけど、一緒に暮らした日々は凄く楽しかったよ。ありがとう、さようなら。いつかまた会いたい。

 

 

5/31(日)、自分はもうそばにいないけど、親から火葬して来た旨の連絡を受けた。次実家に帰った時には茶色い毛玉はもう額縁の中にしかいなくて、あるのは遺灰とお骨だけだと思う。

 

 

この子の前に亡くなった子は20年と半年の大往生で、亡くなる数年前からボケて夜中に大声で泣き喚く、口が閉まらず強い匂いの唾液を散らかすなど、正直ちょっと迷惑してた。けどボケることなく、まだ愛嬌を保ったまま衰弱して亡くなってしまった家族を失ってしまったことは本当に悲しく辛い。

 

 

死後の世界に魂の集まる場所があって、先に亡くなったものたちの所在が分かるなら、いずれ自分がそちらに行った時に生前以来の逢瀬は絶対果たしたいと願わずにはいられなかった。

 

 

この子は本当に表情豊かで、寝ている時の幸せそうな顔、抗議している顔、嘆願している顔、人の食べ物を羨ましく狙っている顔、愛嬌振りまいてる時の顔、色んな顔が写真に収められていた。その表情も二度と見ることが出来ないことが本当に悔しくて悲しい。

 



 

姿が無くなってしまって、この子が生きた証はいよいよ共に暮らした者の心の中にしか亡くなってしまった。そしてこれからも生きる者達は生活の中で、年老いてく中で、徐々に記憶が掠れてしまうでしょう。はたまた記憶は残したもののいつかは誰しも息絶えてしまうでしょう。

人間が生きた証は戸籍上にでも残るけど、その人間の人生に大きな存在だったその他の命があったことは普通どうやっても知る由はなく、その存在が初めから無かったように思われてしまう。僕を含め僕の家族に大切な命があったことを此処に遺したく記します。

 

 

 

 

本当にありがとう。さようなら。本当に、また会いたい。

なんであんなに嫌われてたのにこんだけ悲しくさせるんだよ!