11月はひたすら紅葉を追い、落葉とともに12月が訪れ、街にクリスマスソングが流れ出すと同時にイルミネーションが本格化します。その流れに沿うように、12月の第一金曜には毎年神戸のルミナリエが点灯し、約10日間にわたり鎮魂の光を灯します。
僕は自己紹介等では神戸出身と言いますが、神戸に来たのは2003年からなので直接震災の被害を被ったわけではありません。なのでとりわけ鎮魂とか震災を忘れないようにとか、そうした鑑としてルミナリエに訪れるわけではなく、純粋に綺麗なイルミネーションを見に来ているのです。
さて、大学院1年になった僕の12月の最初の土曜日は神戸のイルミネーションを撮ることに費やされました。
昼から北野坂に行き、スタバでコーヒーを飲んで異人館街を散策し、イルミネーションをひとしきり撮ったあとルミナリエに向かうという感じでした。
北野のスターバックスと言えば、全国のおしゃんなスタバの中でもとりわけおしゃんなスタバとして有名で(注:僕調べ)、北野のスタバで言えば建物が有形指定文化財とかに選ばれてるとかなんとかだそうです(よく覚えていない)。
そんなことより、このスタバの二階席から撮ったこの写真がすごく気に入りました。室内のシャドーの質感がしっかり残っていて、なおかつ室内の暖かく程よく湿潤な空気感と、外の寒くて乾燥してそうな空気感とが撮れてる感じが好きです。APS-Cのカメラとキットレンズでここまで出来るのかと思いました。
街にはおちゃらけたサンタがたくさんいてました。すっかり浮かれムードです。揃いも揃って犯罪者集団です。
「良い子にはプレゼントを、悪い子には石炭を。」
赤いサンタに石炭をプレゼントしてやりたい。
北野異人館街というくらいですから、現某国大統領もいます。何も不思議じゃない。京都や奈良じゃない、ここは神戸北野異人館街ですから。
芸が細かいことにAppleもApple-Penになってます。マジで細かい。
そしてそんなこんなで街を撮り歩いていたらすっかり陽が暮れた。
スタバのある通りの街路樹がライトアップされます。北野坂クリスマスストリートが年明けまで行われており、何がクリスマスなんだろうと僕らに問いかけてきます。
イルミネーションを前にすると玉ボケと長時間露光したくなるのは頭が弱いからです。
北野坂のイルミネーションは結局撮り方がよくわからないまま、三宮に下りルミナリエに向かいます。
綺麗。
綺麗だ…。
ほんま綺麗(ボキャ貧)。
ルミナリエを撮るにあたり手振れ補正レンズを持っていきましょう。明るいとなお良い。三脚は使えません。使えたところで移動しながらの観覧となるので使えません。諦めましょう。
撮り方の基本は夜景と同じで、露出補正で背景を黒くして雰囲気を締めて、そのうえでありきたりな構図を当てはめればだいたいそれっぽくなります。行くと良い日は雨上がりすぐとか。水たまりに映りこむルミナリエとのシンメトリーはそれだけで綺麗を超える写真になります(ボキャ貧)。
さて、ルミナリエを歩き終えると東遊園地につきます。遊園地というくらいですが、ジェットコースターやメリーゴーランドなどはなく、ルミナリエ期間外では強いて言えばスケボーやってるにいちゃんたちやホームレスの寝床がある程度です。ホームレスもいます。
しかし期間中の東遊園地は屋台が立ち並び雰囲気はすっかり縁日。写真はありませんが今年はとくに屋台の数が多かった気がします。Y組とKY組の構想の縮図ですかね
ルミナリエはここまでになりますが、ルミナリエを楽しむために行く場所はまだあります。神戸市役所です。ここの24階は一般開放されており、小さなレストランなどもありますが、展望台として神戸の夜景を眺めることが出来ます。ちなみに掬星台から眺める神戸の夜景の一員にもなれます。
毎年12月の第一金曜から第二日曜まで点灯しています。日本一のイルミネーションの称号は伊達ではないので是非お越しください。