修士課程のメモ帳

研究職と開発職の隙間に落っこちた新卒のお話

曽爾高原のすすき。

朝に新しいヘルメットが届いたのでそれを試すべくツーリングを画策していたところ、ふと曽爾高原ツーリングが思い浮かんだので行ってきました。あくまでメインはヘルメットのレビュー目的です←

 

 

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曽爾高原へは奈良市から369号でもいいですし、24号でも良いのでとりあえず適当に南下してたら宇陀市に着くはずなので、369号に乗って名張方面にひた走っていれば着くはずです。天理から名阪国道に乗って針I.C.で降りて以下同様でも大丈夫です。

 

 

ということで着きました。

 

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この日はD5300にAF-S DX NIKKOR 35mm/F1.8G(35mm換算52mm)を付けてきた限りなので、駐車場に着いてすぐに見える雄大な景色を写すことが出来ませんでした。なんなら出発が割と遅かったので道中の崖も撮れてません。是非足を運んで秘境奈良を感じてください。

 

 

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台風一過なので灯篭が倒れすすきもなだれていた。

 

 

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台風一過なので夕焼けを期待してたんですけど、それより遥かに厚い雲…。

 

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雲が厚い…。

 

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似たような写真ばっかですね。

 

 

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日が暮れた。

 

高原と言うだけあって陽が落ちるとほんとに寒かったです。メッシュジャケットと夏用手袋着けてきた自分のアホさに帰ってから呆れました笑

 

 

 

台風で引きこもる予定だった学会直前の三連休最終日お疲れ様でした。

【微グロ注意】はてなフォトコン夏2017。

この夏何もやってねえ

 

 

というのも学生最後の夏、就職した友達より短い夏休みで5,6年ぶりの高校の友達と会ってたら夏休みが終わったからです笑

 

 

写真は花火は撮りました。

 

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三脚なし手持ちで花火に特攻するという愚行っぷりが写真に表れています←

 

 

 

夏の写真を振り返ると、まず実家に帰りました。

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photo by iPhone 5s

 

シートバッグの上にリュックを乗せてネットで亀甲縛りするドSプレイ(違

ノートパソコン持って帰ろうとするとシートバッグには収まらないのでリュックが必要になるのですが、リュックを背負えない形状的矛盾からこうなりました←

 

 

 

実家に着くと蝉の死骸がお出迎えしてくれました←

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ねこ様ぁ…。

 

あとはひたすら飲んで食って飲んで寝ての生活してたら夏休みが終わってしまったので大学に戻り、学会に向けて研究を繰り返し何も結果が出ない日々を過ごしたのでした。

 

今週のお題はてなブログ フォトコンテスト 2017夏

僕はお金が少ない(はがない)。

お盆の時の話。(今更感すごい)

 

 

 

6月に弊社から内々定が出て初めての帰省だったので、来年からの具体的な話をようやくするいい機会でした。

勤務地はおそらく実家のある神戸から通えないこともないくらいの場所(ドアtoドアで2時間弱)で、大学院での生活のために奨学金220万くらいを背負ったので、それを2~3年かけてほぼ完済してから実家を出ようかなーなんて考えていたところ、親は一人暮らしさせようとしていた。

 

転職サイトを見る限り弊社は家賃補助1万くらいしか出ず(出るだけ有難いのかもしれないが)、しかも田舎とはいえ大阪や神戸へのアクセスは電車で30分強とそこまで悪くないため家賃の相場も今より高く、安月給での一人暮らしは非常に不安に感じる。

 

 

僕は三人兄妹の長男で高校(浪人)大学と受験に失敗し続けたため私立の学校に通っていたこともあり、事ある毎に「お金が無い」とこちらの要求は一蹴される習慣の中で生きてきた。今人生で相当後悔していることは高校でも大学でも部活やサークルに入らなかったことであり、その理由もやはり新しいことを始めるのに必要な道具を「お金が無い」から揃えられず始められないからだと身に染みていたからである。おかげで兄妹の中でも見事なコミュ障が完成した

だから大学生になってからは小遣いなんてものは貰ったことはないし、学校までの定期代や駐輪場代も、今趣味として楽しんでいるカメラや大学院までの通学に使っているバイクもアルバイト代で賄ったものである。

 

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ESTRELLA RS(2001)を中古で車体25.8万だったと思う。2017年9月現在で4.3万 kmとかそこらへん。ちょいちょいゴムパーツとアルミパーツを中心にヤレてきたがエンジンがあほみたいに堅く壊れる気配がない。いつかはカフェレーサーにしたい。 

 

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Nikon D5300。2014年末に新品でAF-S DX NIKKOR 18-140mm/F3.5-5.6Gレンズキットを8万円くらいで買った。

 

 

 

そんなちょっと苦労した学生生活を終え、社会人になり親に仕送りを送ったりする印象の、本格的に自立した生活を送る直前に親と新生活の話が出来たのはいい機会ではあった。ただ二点…

 

 

「新しい部屋探さなあかんのと田舎やし軽自動車持っとくかー。あと奨学金もなんとかせなあかんな。」

 

 

 

…!?

 

 

軽自動車買ってくれるんですか????

 

奨学金払ってくれるんですか????

 

 

 

高校生の時「お金が無い」って言って安い2万もしないギターやベースを買ってくれなかったのに!?!?!?

 

中学生の時グローブの革が破けた状態で数ヶ月練習させられ続けたのに!?!?!?

 

小学生の時スパイク小さいと言ってるのに足の爪が陥没して化膿しても一向に買ってくれなかったのに!?!?!?

 

手取り17万と仮定して、家賃5万水道光熱通信費1.5万食費3万雑費2万交際費2万奨学金1.5万の上に車の維持費乗せてくるんですか???

 

 

 

おれは「お金が無い」ですよ!!!!

 

 

ということでTimes Car Sharingに登録しました。今学生登録しとかないと毎月1,000円月額で取られるからねー。

 

 

 

バブルを知る世代と知らない世代の隔たりは想像以上に大きい。貧しい国日本を細く切れず生き続けるには、如何に有為な情報を多く獲得し個々人に適した形に昇華するかだと考えている。バブル世代の親とゆとり世代の子供、たかが30年されど30年。同じ生物でも一世代で生き方が大きく異なるのは僕たちにはお金が少なかったからなんだろう。

宇陀市はいばら花火大会に行ってきました!【三脚なし写真16枚】

7月末の雑誌会と中間報告会という怒涛の忙殺ラッシュを無事平凡な評価で切り抜け、ようやく僕の生活にも夏がやってきた気がします。ということで花火を見たかった、撮りに行きたかったので行ってきました。

 

hanabi.walkerplus.com

 

 

 

本当はみなと神戸行きたかったし琵琶湖も行きたかったんですけど、どちらも実験の都合が合わず断念せざるを得ませんでした。というか神戸はちょっと人多すぎて有料席か知る人ぞ知る穴場スポットじゃなきゃ見たくないレベルです笑

 

hanabi.walkerplus.com

行ってみたい花火ランキング全国2位だそうです。

 

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そういえば2年前は有料席を抽選で当てたんでしたっけ。前の人の頭が写真撮るのに邪魔だった思い出←

 

 

hanabi.walkerplus.com

こっちは一度も足を運んだことがないので行ってみたいんですよねぇ…

 

 

 

話が逸れました。僕が行ったのは宇陀市はいばら花火大会でして、同時に全国花火まほろば競技会も行っていたようです。ちなみにこの日僕は日中に琵琶湖一周ツーリングを敢行しており、それが終わってから奈良の中部まで移動しました。このため三脚は持ち合わせておりませんでした。

 

 

 

花火撮るのに三脚持ってこないぐう無能。

 

 

ズームレンズの手振れ補正が仕事してくれませんでしたがご容赦ください。

 

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思いっきりぶれてる…

 

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花火単体は綺麗に撮れてるのに建物とかの手振れがひどい…

 

 

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数少ない歩留まり写真でした。宇陀の花火は打ち上げ場所の手前で近鉄が走っているため、架線が結構がちゃがちゃ主張してきます。それはそれでいい絵が撮れるかもしれません。

 

 

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主要被写体に関してはぶれてないのに他の景色はぶれっぶれですね。手振れ補正ってそういう仕組みなんでしょうか??

 

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向日葵。

現像の傾向が固まってきました。この手の色付けはウケがいいですもんね。

 

 

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f:id:chemneko:20170809174007j:plainみなさんマゼンタ被り好きでしょう?

 

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三脚なしライブビューほぼ見てない状態でシャッター切り続けてたので不意打ちで大きいの上がると当たり前のように画面からはみ出していきますw

 

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心なしか手振れ写真が減ってきたように思えます。ソフト目に現像するのもたまには箸休め的にいいですね。ここまでどれだけの人が読んでくれてるか知りませんが

 

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花火撮影は長時間露光が基本なので、手前の線路に電車が走った光跡が残りました!これちょっといい感じだなあ。

 

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ラスト。よく見たら星も映ってた。

 

 

 

総括

花火撮影には三脚を持っていきましょう。だいたい3-6秒のシャッター時間を手振れなしで耐えるのは補正付きレンズでも無理でした。

 

11日の那智勝浦か19日の猪名川でリベンジしたいと思います。

そうだ!京都に行こう!~(新)緑を求めて叡山電鉄沿線を遊んできた~

「最近ずっと顔が死んでるけど大丈夫?笑」

 

 

と、研究室の同期に笑われながら言われました。就職活動が終わった安心感から疲労がどっと来たこと、研究が進展し面白くなってきたこと、論文化を視野に入れ詳細なデータ集めに神経をとられること、後輩の研究生活のフォロー、学会、相方氏に構えず別れた等々、様々な要因が重なり他人の面倒を見る余裕がなく自分のことに集中するため、表情を基本無にしてきた結果だと思います。変な人が多くいる環境で神経をすり減らす以上仕方がないですね(他人のことは言えない)。

 

顔が死んでるのはどうしようもできませんが、確かに肉体的にも精神的にも疲れは常に抱え込んでる気がするので、緑を見ようということで7月初めの土曜にカメラを抱えて京都に行ってきました。

 

 

今回は、詩仙堂圓光寺大原三千院といったメニューです。いつも通り京都は油断すると交通費がやばい

 

 

 

詩仙堂

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拝観料500円です。ググってもあまり情報は出てきませんが、新緑がそれなりに綺麗との情報を見たので入ってみました。中を見たから言うと割高感半端ない。300円くらいが相場じゃない?ちなみにこの竹林は拝観料を払わなくても見れます。

 

庭園はそれなりで蛙の鳴き声と流水音と鹿威しの音しかしない静かな穴場でした。ここで扇風機の風を浴びながら畳の上で本を読む1日を過ごす目的でなら500円払ってもいいかなぁ。

 

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こういう明暗差のある額縁構図を生かせない撮影技術弱者です。

 

 

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緑が綺麗。

 

 

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特に何の目的のある建物かはわかりませんが、風情のある建物とよくわからない植物。

 

 

 

圓光寺

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詩仙堂から徒歩数分圏内の圓光寺。こちらはググればそこそこ情報が出てきます。拝観料500円。

 

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一面の緑。癒される。

 

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これだけの緑の中だと悩みもなさそう。

 

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紅葉の季節は間違いなくすごいんだろうなあと思いながら一面の緑で癒されます。

 

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水琴窟の傍にに紫陽花が挿してありました。お洒落。

 

 

 

大原三千院

さて、詩仙堂圓光寺叡山電鉄一乗寺から徒歩で行ったのですが、このあと一旦瑠璃光院を目指し再び叡山電鉄に乗り込み八瀬比叡山口で下車しました。が、瑠璃光院は季節限定の特別拝観期間に訪れないとそもそも入れないということを現地で知ります。行き当たりばったりな旅でとりわけショックな瞬間を味わったわけです。

 

入れないものは入れないし仕方がないのでそのまま大原行のバスに乗り三千院に向かいました。三千院までは大原停留所下車後徒歩約10分で、それまでの参道には漬物屋さんや土産屋さんなどのお店が軒を連ねます。

 

大原は赤紫蘇が有名で、僕も6年前に家族で三千院を訪れたときは親にしば漬けを買ってもらった記憶があります。それだけ赤紫蘇推しだと参道に当然のように紫蘇ソフトが売っているわけですね。

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買いました。ほんのり紫蘇風味です。隣は紫蘇ジュースです。すごい下に紫蘇が残りました。

 

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多重露光を試してみました。案外イルミネーションだけでなくごちゃごちゃした風景にも幻想を与えてくれてた気がします。

 

 

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紫陽花の季節だったので撮りに行ってきました。紫陽花撮るの本当に難しい。

 

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陽の光が差して明暗はっきりしだすと撮りやすいのに、だいたい紫陽花の咲く梅雨時は曇天で画がくっきりしないんですよね。一瞬の晴れ間に撮った写真だからこそこれだけ綺麗に取れてました(上手いとは言ってない)。

 

 

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思いっきりハイキーにして遊ぶしかない。

 

 

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遊ぶといえば長時間露光ですが、曇天で木が鬱蒼と生えている三千院でも日中だとせいぜい1秒程度のssしか稼げず、水辺の長秒露光は難しいですね。右下のほうの流れは綺麗に出たんだけど、橋の下の水はもっと時間が必要だったなあ…

 

 

というわけで新緑の京都を散策してきました。花火前の初夏は撮るもの探すのも撮るのも改めて難しいなと感じました。

本を2冊買いました。

Amazonプライムデーだった丁度その日有名反応を仕込みたくて、でも文献読んでも古くて効率が悪そう(大体過激な条件下で低収率だったりする)に感じられ苦闘していました。とは言え流石に最近の全合成なんかで使われる何十個もの反応の中から目的とする有名反応を調べ出すのは難しいかつ面倒くさい。

 

ということで、よく使われる官能基変換やカップリングの基本レシピをすぐ調べられるように本を買いました。大学内に書店がないのでAmazonに頼る他なかった。前の大学ならあったのに。

 

 

 

若手研究者のための有機合成ラボガイド (KS化学専門書)

若手研究者のための有機合成ラボガイド (KS化学専門書)

 

 

 

これと

  

 

フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験

フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験

  • 作者: L.F.フィーザー,K.L.ウィリアムソン,Louis F. Fieser,Kenneth L. Williamson,磯部稔,市川善康,鈴木喜隆,中村英士,家永和治,今井邦雄,中塚進一
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2000/03/01
  • メディア: 単行本
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これ。

 

Fieser-Williamsonは中古で送料込み¥2,000割ってました!やったね!\(^o^)/

 

 

 

 

 

研究室ですぐに使える 有機合成の定番レシピ

研究室ですぐに使える 有機合成の定番レシピ

 

 

これ買おうかと思ってましたが後輩が既に持っていたのと、割と薄い本で反応に対しreferenceも僕が探してたものは1報だけだったので辞めました。

 

 

 

パラパラっと読んだ感想ですが、2冊とも合成化学実験でよく使う反応のコツや注意点をまとめてる感じだと思っていたのですが、一目見て性格が違うことを感じました。

 

僕が求めていたのは『若手有機合成科学者のためのラボガイド』の方で、Fieser-Williamsonの方はどちらかと言うと有機合成化学実験をする上での心得や分析手法、解析知識の方がメインで、反応例は少なかったです。ただ、紹介されている反応はどちらも実験を行ううえで十分詳細に操作が書かれているので非常に良かったです。

 

 

特に『若手有機合成科学者のためのラボガイド』有機化学おもしろそー!」って思っている1~3回生あたりが読むと、非常に知的好奇心が満たされ有機合成に前向きに取り組めるようになると思う。僕は本を捲って構成を見た時、正直もっと早く出会いたかったなと思いました。

 

 

 

なお。

 

 

 

例えばPdを用いた鈴木‐宮浦や薗頭などは取り扱われていません。まあこの辺はまだ歴史が浅いためか普通に文献引く方がいいのかもしれませんね。あとPdをはじめとする遷移金属の後処理めんどくさくてグリーンケミストリーじゃない。まあ前書きでどっちかの本がグリーンケミストリーガン無視宣言しときながら、6価Crを使うJone's reactionやPCC酸化、PDC酸化を取り扱ってなかった点は面白かったです笑

 

ということで、学生向け専門書を2冊買いましたが目的の反応の基本レシピは載っておらず、「さあどうしよう…!?」ってなっている僕でした!

 

 

 

■2018/02/05追記

若手研究者のための有機合成ラボガイドの方には遷移金属触媒を用いたC-Cカップリングのほかにも転移反応など、よくよく見るとメジャーな反応は一通り網羅されてました。ただ、有機合成定番レシピには載っているもののラボガイドの方には載ってない反応もいくつかありました…。

6年の歳月を超えて、18才の努力は25才の心を支え合っている。

浪人生活の苦楽を「面識なく」共にしてきた友人と言ってもいい人達が数人いる。「面識なく」というのはブログ上でやりとりしていたことを意味しており、予備校の講習や受験などで顔を合わしたことは一度もなかった。ただひたすら勉強するだけの生活の中で互いに励まし合ったり、模試の成績をせーの!で写メで見せ合ったり、質は予備校の授業と教材で相当のものが保証されているという前提のもと、勉強時間を競い合ったりした仲だった。そして僕はいつも勉強時間がドベだった。

 

数人の中で1人だけ第一志望の大学学部学科に合格したものの、他はみんな何かしらの妥協と悔しさを抱え大学生になった。そして浪人生活で得た何かを糧にしたかしてないか知らないが、各々の大学生活を始めるうちにあっという間に疎遠になった。

 

 

僕はと言えば、受験失敗から軽い鬱病状態になり一時期大学にまともに行かず留年した。典型的なクズである。そして留年したにも関わらず営業職や事務職は嫌だと院に進学した。親泣かせもいいところの清々しいクズである。計7年にも及ぶモラトリアムの現在6年半になろうというところである。

 

そんな今、たまたま当時の頭空っぽな努力生活を振り返りたくなって自分のかつてのブログを覗いたら、友達のブログのリンクを丁寧に貼っていたこともあり偶然にも1人と連絡がついた。勉強時間レースで毎日13時間以上していて、いつもトップを走り続けていた人だった。「ガッツ、謙虚、笑顔」がモットーの努力家だった人だ。

そしてそんな優秀な努力家がまさか僕と同じ学年で学生をやっていた。

 

 

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互いに就活も済んでいることもあり、6年越しのオフ会と相成った。

 

社会人になってからの姿とか結婚とか将来の生活に対する野心も少し話したが、互いの就職先がどうとか、プライベート含めて学生生活どうだったとか、大人になるにつれてがむしゃらさに欠ける自分が悔しいとか、浪人生活の時の充足感が恋しいとか、そんな後ろめたさを感じる話をずっとたくさんした。互いに今の生活に満足しておらず、満足していた当時の人から当時感じた刺激が欲しくて、何かを思い出したくて、カフェで、海沿いで、食事処でそこそこ色々と喋った。ひたすら喋った訳では無いのは初対面で人見知りな所為だと思っている。

 

向こうが今回何を感じたかは分からないが、僕は彼女の現在の生活から直接刺激を受けることは残念ながらなかった。ただやはり当時の互いの生活と今の自分を三重に重ね合わせることは刺激になった。

 

 

 

「若いうちの苦労は買ってでもせよ」という諺があるが、その諺の真意は勿論経験値的な意味合いが大きいだろうが、僕は年を経た時に昔の自分を回顧することで精神を引き締められることが最も重要ではないかと考えている。今、過去を思い出しながら奮い立たせ行う苦労は、社会人になってからの糧になってくれるのであろうと信じている。そして僕は当時敵わない好敵手として刺激を受けた友達に、漠然とした将来をもがき不安を払拭できる活力を与えられる存在に成りたいと思い、まだまだ頑張れるし頑張っていきたいと感じた。